「そんなこと……」
「ウィリアム様の言った通りでした」
「えっ?」
「王城を出発する前に、『リリーさんには無茶じゃないか』って俺らは言ったんですよ。そうしたら『強い女性だから辛抱してくれるはず』だって。ウィリアム様はリリーさんのこと信じてましたよ」
ドワーフ族に返されたことは悲しかった。
だけど、もし今王城で留守番していたら?
ウィル様がドラゴンを退治したあと、きっとまた一緒にいられる。
でも、ウィル様は遅かれ早かれ結婚することになるはず。
そのときには、私は王子妃様のためにアクセサリーを作ることになるかもしれない。
それくらいだったら……
私を信じて馬に乗せてくれてよかった。
私にもこうしてできることがある。
留守番よりも断然こっちがいい。ウィル様といられる時間は残り僅かだとしてもだ。



