人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 私が王城へ出発するのはちょうど1週間後と決まった。

 それまでにやる事がいっぱいで、私は大忙しだった。

 最初におこなったのは荷作りだった。しかし、王城へ持っていける荷物はごくわずかなので、これはすぐに終わった。

 荷作りが済んだあと、私は自分の部屋をきれいさっぱり片付けることにした。

 私はもう戻ってこられない。

 それなのに私が自室をこのままにして出ていくと、家族は私の物をいつまでも残してしまうのは目に見えていた。

 日当たりのいいこの部屋を、私専用の物置にするのはもったいないでしょ。

 なら、この部屋は生まれてくる赤ちゃんの部屋にでもしてもらえばいい。

 そう考えてのことだった。

 しかし、思い出の品々を見つけるたびに作業が中断してしまい、とても時間がかかった。

 ひとつずつ確認しながら処分していくのに、胸が締めつけられた。

 それから、村に住むドワーフひとりひとりにお別れの挨拶をして周った。