「始めからそのおつもりだったと思いますが、ウィリアム様からは言いにくいでしょう。ですので、こちらから申し上げます。ドワーフ族より斧を得意とする部隊を派遣します。ドワーフの武器は、身体の小さいドワーフに合わせて作っていますので、ドワーフにしか上手く使えません。そして、人用を作っている時間もまたありません。こうなったら一蓮托生です。なあに、部隊の連中はすでにその気でいます」
「お、お父さんも行くの?」
「当たり前だろ」
お父さんは族長であり、ドワーフ1の斧使いなのだ。
「ドワーフ部隊の指揮を任せてもらえるなら有り難い」
お父さんがウィル様に頭を下げた。
ウィル様はそれ以上に深々と頭を下げた。
「現在北の山でドラゴンを食い止めている軍隊と合流しましょう。彼らに矢でドラゴンの注意を引いてもらい、ドワーフの部隊による接近攻撃を援助します。僕がそちらの部隊を指揮をしますので、族長にはドワーフ部隊の指揮をお願いします」
ウィル様も行くんだ……



