「そこで、最初に尾を狙うことにした。まずドラゴンの炎が届かない範囲から、弓武隊が攻撃を仕掛け気を引いた。その隙に斧部隊は背後から近付き一斉に尾を攻撃し、ドラゴンが振り返る前に逃げて隠れた。ドラゴンが振り返って火を吐こうとしたところで、すかさず弓武隊が攻撃し、前方に注意を戻させた」
横目で見ると、ウィル様は真剣な表情で聞き入っていた。
「これを3度繰り返して尻尾を切り落とすことに成功すると、次に足を狙った。転倒させて、一気に倒す作戦だった。しかし、転倒までさせることはできず、ドラゴンの逃走を許してしまった。足ではなく腹を狙うべきだったと反省している」
お父さんが顔を上げた。
「ドラゴンとの戦いに関する記述は以上です」
それからお父さんとウィル様は、無言でお互いの顔を見ていた。
お父さんのほうから沈黙を破った。



