お父さんが場の空気を何とかしようと、話を再開した。
「そうそう、あの昔話には続きがあるのは知ってるか?」
「続き? どんな?」
「ドラゴンは王国の領土へ逃げていったそうだ。王国の領土に入ってしまっては手を出せないし、どの道もう瀕死だったからと、そのまま放っておいたらしい。恐らく北の山までたどり着いて、卵を産んで息絶えたんだろう。そもそもドワーフの森に来たのも、産卵が目的だったかもしれないな」
「こちら側にはそこまで詳細な話は残ってないですね」
「当時の王国にしてみれば、弱ったドラゴンがやってきてすぐに力尽きただけのことでしょうから。それで今、当時の記録が残ってないか、村の者たちが文献を探しています。ドラゴン退治の一助になるかもしれませんので、」
お父さんがそこまで話したとき、外から声が聞こえてきた。
「族長、ありました! 見つかりました!」



