「今ね、族長さんから200年前のドラゴンの話を聞いていたところだよ」
ウィル様がにこやかに教えてくれた。
ウィル様も少し眠れたに違いない。顔色がよくなっている。
「リリーのために最初から話すと、『ドラゴンが現れた』と言われてるのは、ドワーフ族が王国から独立してた頃なんだ。『突然ドラゴンがドワーフの森を襲ってきて、ドワーフが撃退した』という話が、ドワーフ族ではずっと語り継がれてる」
「それは私も小さい頃から聞いて……って、待って。それよりも、村のみんなの反応はどうだったの? 武器のこと、納得してくれた?」
「ああ、あっさりだったよ。『ここで退治しておかないと、ドワーフの森だっていつ襲われるか分からない』と言って説得しようとしたらな、」
やっぱり! 答え合わせができてニンマリしてしまう。
「『王国の危機は俺たちの危機でもある』って返されたよ。俺たちドワーフは、200年かけて王国にしっかり融合してたんだな。それに『リリーが帰って来るならなおさら』だってよ。愛されてるな」



