人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 食後のハーブティーを飲み終わると、子どもたちがキャッキャとはしゃぎながら入ってきた。

 髭はないけれど、こういうときだ。目を瞑ることにしたんだろう。

 どの子も藁を山のように抱えている。

 最年長の子が、ハキハキしゃべる。

「今から寝床の準備をします。まず藁を敷いて、その上に毛皮で作った敷き毛布を被せます。雑魚寝で申し訳ありませんが、どうぞ体を休めてください!」

 来る前に『こう話してね』と大人にお願いされて、練習もしたんだろう。

 『よく言えたね』と褒めたら、『へへっ』とはにかんでいた。

 子どもたちが藁を敷くのを、ウィル様たちも手伝った。

「この毛布、寝心地いいな」

「俺、寝相悪いから端っこでもいいか?」

「訓練合宿を思い出さない?」

 楽しそう……

 食事の片付けに来ていたお母さんには、私の心が読めたらしい(5ヶ月間も会ってなかったっていうのに)。

「部屋はそのままにしてあるから、リリーは自分の部屋で寝なさいね」

「はい……」

「あと臭いから、身体を洗ってからベッドに入りなさいね」

「はーい!」

 私がそのあと、真っ赤になるまでゴシゴシと身体を磨いたのは言うまでもない。