人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 お父さんは、ウィル様とその一行を確認するとこう尋ねた。

「第一王子様が、わざわざドワーフの村までやって来たのは、ドラゴン出現に関することでしょうか?」

「その通りです」

 ドラゴンのことは、ドワーフの村も知ってるんだ。

 まあ、あの火山の噴火でここも揺れたんだろうし、そうだよね。

 他の家族はソワソワしながら、私を見つめていた。

 聞きたいことが山ほどあるんだろうな。

 私が小さく手を振ると、妹たちがキャッキャと喜んだ(こんなときに手を振ったらダメだったかな?)。

「村にお入りください。集会所で話しましょう。こちらです」

 集会所……それって、つまりうちの広間のことだ。

 久しぶりの実家!


 村の中へ入る前に全員馬から下りた。

 すると、お兄さんと若いドワーフたちが近づいてきた。

「馬はこちらで預かります。水と食べる物をやっておきます」