「ドワーフなら……ドワーフの武器なら、ドラゴンにも有効ではないだろうか? そこでだ、ドワーフの助けをどうにかして貸してもらいたいという結論に至った」
それで私をここに呼んだんだ。族長の娘である私を。
──ドワーフの武器を、ドワーフ以外の者の手に渡してはならない。
これはドワーフの掟だ。
確か、ドワーフの武器を過去に流出させたことがあったんだけど、その武器を使ってまんまと襲撃されて大変な目に遭ってしまった教訓からだとかって。ドワーフの武器で攻撃されたら、ドワーフでも敵わない危険性があったってわけだ。
またもや部屋中の視線が私に集まる。
怖いし、緊張するし……
でも、考えるんだ。
族長の娘としての回答が求められている。適当な回答ではいけない。
脳裏に、私のお父さんとしてではなく、族長として振る舞っているときのお父さんの姿が浮かんだ。
心臓は依然ドックンドックン大騒ぎしているのに、頭だけ冷静になっていく感覚があった。



