すぐにでも行きたいと思った。
でも、まだ庭仕事の途中だった。テオ様ひとりに押し付けるわけには……
テオ様をちらっと見て、私は思わず目を見張った。
テオ様がとても大人びた表情をしていたからだ。
「残りは僕がやっておくから、リリー、行ってくれる? 何の用かは分からないけど、父上が呼ぶなんて、きっとすごく重要なことだよ。僕からもお願いします」
会議がおこなわれている部屋のドアを開けると、視線という視線が私に集中した。
足がすくんでしまった。
ウィル様は、私が萎縮していることに気づいたのか、『聞きたいことがあるだけだから』と優しい声で囁き、席まで誘導してくれた。
しかし用意されていたのは、これまた座るのが躊躇われる席だった。国王様の正面で、周囲も偉そうなおじさんたちに取り囲まれて!
けれど、その一方でそんなことを言っている場合でないことも理解していた。
さっさと座るのが正解なはず……



