イヴリンさんも詳細は何も聞かされていないようだった。
私と同じように本当は不安を感じているはずなのに、平静を装い粛々と業務をこなしてくれた。
こういうときだからこそ、余計にイヴリンさんがいてくれることの有り難みを感じた。
私に色々と情報をくれたのはテオ様だった。
非常時だとしても、そんなことは植物には関係ないことだ。私とテオ様は日課の庭仕事を続けていた。
私たちには他にできることもないから、というのが正直なところだけど。
「残ってる記録によると、ドラゴンが最後に目撃されたのは200年前なんだって」
それって、ドワーフの村が襲われたのと同じ時期……
昔話に登場するドラゴンは真実だったんだ。
「そのときのドラゴンが卵を産んだけど、卵はずっと眠ってて、それがこの前の噴火の熱で孵化ったんじゃないかっていう話だよ。学者がそう言ってた」



