私が寂しい思いをしていないか、気にかけてくれているのかもしれない。
実際、王城全体が賑やかなのに、この部屋だけ取り残されているみたいだし。
普段から気遣いの人なのに、今日は普段以上にあれこれと気を配ってくれている気がした。
「でも、そうですね。年頃で決まったお相手のいらっしゃらない女性は、今日は特に気合いが入っているはずですよ」
「式典なのにですか?」
「だからですよ。その主役であるウィリアム様の婚約者候補に名乗りを上げたいでしょうから」
「えっ!?」
金槌が大きく振り下ろされたみたいに、心臓がドクン! と鳴って震えた。
「何でも国王様のご意向らしいのですが、ウィリアム様にはまだ決まったお相手がいらっしゃらないのですよ。国王様は王妃様と大恋愛の末に結ばれましたが、その当時国王様には幼い頃から決められた婚約者がおられて、一悶着があったそうですよ」
イヴリンさんはベッドメイキングをしながら、世間話を続ける。



