ほどなくして、イヤリングも出来上がった。
王妃様はきっと立派なジュエリーケースを持っているだろうけれど、『せっかくなんだし』と工房の木工師がネックレスとイヤリングそれぞれに合わせて木箱をこしらえてくれた。
それにクッションを詰めてアクセサリーを仕舞ったときの達成感は格別だった。
先にウィル様に見せたかったけれど、最近は本当に時間がなさそうだった。
心待ちにしてくれてる王妃様を待たすのも申し訳ないし……
イヴリンさんにお願いして面会の予約を取ってもらい、王妃様に渡しに行くことにした。
私の仕事を確認したければ、ウィル様はあとで王妃様に見せてもらうなりするよね。
箱を開いた王妃様は、目をキラキラさせてくれた。
「そう、このネックレス! 待ち焦がれていたのよ。まあ、まあ! デザイン画の段階でも素敵だったけれど、実物はそれ以上だわ。リリーさん、ありがとう。大切に使わせてもらうわね」
さっそく身につけて、熱心に鏡で確認までしてくれた。
目の前でこんなに喜んでもらえるなんて、細工師冥利に尽きると思う。
けれど王妃様は途中で、『でも、』と首を傾げた。



