人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 工房長さんが驚く。

「……まさかと思うが、知らないのか?」

「何をですか?」

「王妃様のブレスレットは知ってるよな?」

「ああ、お気に入りってやつですね。遠目からしか見たことはないですけど」

「でも、『華奢なデザインなのに丈夫で、普段から着けていても壊れない』とは聞いてます」

「あと、ドワーフが作ったとも……だけど、いくら同じドワーフだからって、どう考えてもおかしいですよ。作った本人でもないのに、」

「だから、作った本人だよ!」

 『えっ!?』という驚きの声が一斉に上がった。

「リリーさんは、王城に来る前から王妃様に認められてる細工師なんだよ!」

 みんな一様にぼう然としていた。