お父さん、安心して。人だからって一括りにして、無関係な人まで恨むことはないみたい。
これって、人からいっぱいいっぱい優しくしてもらって気遣ってもらって、人のことを知れたからだ。ポールさん、国王様、王妃様、ウィル様、テオ様、イヴリンさん、工房長さん……
そういえば、王族の人はあながち無関係でもないけれど、それでも恨む気なんて起こらないなー。
これっぽっちも人質扱いされてないもんね。
いってみれば、無期限のホームステイ中みたいな(『ホーム』と呼ぶには豪華すぎる住まいなんだけど……)?
「こらー! お前ら、何仕事サボってんだ!」
工房に怒声が響いた。
工房長さんが顔を真っ赤にしていた。何なら、髪まで逆立ちそうな勢いだった。
「自分たちが何を言ってるのか分かってるのか!?」
「だってズルいじゃないっすか」
「俺らは修行を積んで腕が認められたから、ここで働いてるんですよ」



