だって、『そのほうがお金になるから』と、ドワーフの村では採掘した原石をそのまま売るのではなく、わざわざ研磨してから売っているのだ。
「そんな心配は不要だよ。母上のお願いなんだよ? 父上なら、王国中の宝石を買い占めてくれるよ!」
ウィル様は笑い飛ばした。
「わっ、困ります! そんなにたくさん、使い切れません!」
「分かってる、分かってる」
「リリーさん、それじゃあ、これからは工房の仲間としてよろしくってことでいいのかな?」
工房長さんがニカッと笑った。
「必要な材料をメモに書いて、彼に渡してくれるか? 彼が、材料の発注責任者なんだ」
工場長さんに指名された男性が、微笑んでペコリと頭を下げた。
「ドワーフの職人と一緒に働けるなんて、王国中の職人という職人が羨ましがるな。材料がそろったら連絡するから、そうしたらいつ来てくれても構わないよ。楽しみに待ってる」
工房長さんが歓迎してくれているのが伝わってきた。
「がんばります!」



