王城のメインの建物を出て中庭を突っ切った先にある建物に入ると、カンカン、キンキンという聞き馴染みのある金属音が聞こえてきた。
「ここが修理工房だよ。失礼します」
ウィル様は躊躇することなく、中へ入っていった。
私もあとを追った。
「工房長さーん、リリーを連れてきましたー!」
呼ばれて、体格のいい男性がこちらへやってきた。
「どうも……って、嘘だろ? こんな若い子なの!? ドワーフの職人はレベルが高すぎて怖いな」
「ドワーフの族長さんも、リリーのことは『稀代の天才』だって言ってたから、ドワーフの中でも別格なんじゃないかなー」
私は顔が熱くなってしまった。
お父さんは酔っ払ってなくても、オーバーなことを言うの? それとも王城で酔っ払ってたの?
「ここで製作できるか、よく見てって。ここに持ち込まれるものは多岐に渡るから、一通りは揃ってるはずだけど、ドワーフとは使用してる道具が違うかもしれないし」
「いいえ、道具は変わらないって聞いたことがあります」
だからドワーフの職人用の道具を売ることもある(間違っても武器にはならなそうなもの限定だけど)。



