私は目を見開いた。うれしい悲鳴を上げそうになったけれど、それはギリギリのところで堪えた。
「リリー、王城内の修理工房は知ってる? 今から行ってみない?」
ウィル様は椅子から立ち上がって言った。
「修理……工房……?」
知らなかった。
「うん。王城内はとにかく物が大量にあるから、毎日何かしら壊れるんだよ。ひどく壊れてしまったら新品と交換するんだけど、少しぐらいなら王城内にある修理工房で修理してるんだ。初日に案内してあげればよかったね。うっかりしてたなー」
「でも……修理工房では……」
「修理工房といっても、それなりに設備や道具はそろっているはずだよ。王城内で壊れる物って本当に色々あるから。それと、ちょっとこんな道具があったら便利だなーってときは、作ってもらったりもするしね。だからそこでアクセサリーを作れるか、確認してくれる? 足りないものがあれば、いくらでも用意するから」



