白洲零のことを「しーちゃん」
赤宮幸助のことを「みーや」
青葉健人を「あおちゃん」
そして黒神蓮を「れんくん」と呼ぶ。


「何それ·····」


「めっちゃ可愛い!俺みーや?俺だけ呼び捨てか!いいな!」


と赤宮は嬉しそうに桃子の頭をワシャワシャ撫でる。


「しーちゃんか、初めて言われたな」

「あおちゃん、小さい頃のあだ名·····」


白洲も青葉も独り言のように呟いていた。
  

そして部下達は黒神のことを『れんくん』と呼ぶことに最初こそヒヤヒヤしていたが、黒神は怒ったり、治すように指摘をしなかった。


むしろ自分だけ名前で特別感があって喜んでいた。

その様子を見て部下達はホッとする。


「(あの黒神さんを“れんくん”って呼べるのは桃子さんぐらいだな)」