地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】


トレイの鍵があき、ドアがゆっくりと開き、桃子が出てくる。


桃子は涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃだった。


そんなことお構いなしに黒神は桃子を思いっきり、でも苦しく無いよう優しく、抱きしめた。


人の温もりを感じて人の匂いを感じて桃子はさらに涙が溢れる。


「ありが·····とう·····ぅっ·····」

「うん、いっぱい喋れてえらいな。」


黒神はそう言いながら桃子の顔を自分の服で拭いてあげる。