数十分後、車から降ろされ、誰も寄り付かなさそうなビルの中へ連れて行かれた。
そして、3階の1番奥の部屋の中に入れられ、鍵を閉められた。この部屋には10人。
ここに来るまでには30人、いや、50人ほど怖そうな誘拐犯の仲間がいた。
もちろんこの部屋の外にも。
桃子はもう逃げれないと思った。
もうだめだ。今度こそ·····
「いい子にしてろよ、お前は大事な人質だからなぁ」
誘拐犯は桃子にそういった。
「止まった!」
スマホを見ながら誘導していた白洲がそう言ってみんなもあのビルに向かう。
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いやだ。死にたくない。前まではいつ死んでもいいと思ってた。はやく解放されたかった。でも·····今は·····


