「えっ、うん、まぁ、順調、かな…」




 2人きりになるたびに甘く迫られてる、なんて言えなくて、かぁっと赤面しながら目をそらす。

 すると2人は私の顔をのぞきこんで、私のまえでアイコンタクトを取り合った。




「これはラブラブですね」


「うん、かなりお熱いかも…!」


「ふ、2人ともっ!」




 はずかしくて声をあげると、兎杏と真波は笑って、私から逃げるように早足で階段を上る。

 もうっ…!

 私は2人を捕まえるために、階段を駆け上がって2人のあとを追った。



 新しい日常は、ドキドキととなり合わせで、気が抜けないけど…。

 たのもしい友だち2人と、わる知恵がはたらく彼氏がついてるから、なんとかやっていけてる。


 それに、“監獄学園”には似つかない言葉かもしれないけど、いまの私は毎日が充実してて、楽しい学園生活を送ってるんだ。