キスでだまらせるように、力をうばうように、何回も、何回も…。
もうだまされたくないのに、体温が上がってきて、本当に泣きたくなる。
「っ、こんな、ことでごまかそうなんて…っ。も、だまされないからぁっ」
「…泣くなよ。だましてなんかねぇから」
「うそつきっ、私のことだって利用する気なんでしょっ!」
「景依を利用なんてしない。景依のために周りを利用することはあってもな」
頬を次々ぬらしていく涙を、雷牙がキスで拭っていく。
顔中に降る温もりがやさしいから、ますます心がゆれて、たかぶる感情が涙に変わっていった。
「なんで…っ」
「景依との関係を守るために、俺にできることをした。浮気なんてしてないし、俺は本気で景依が好きだ」
「守る、ために…?」
ゆらゆらゆれる視界のなかで、オレンジ色の瞳がまっすぐに私を見つめる。
もうだまされたくないのに、体温が上がってきて、本当に泣きたくなる。
「っ、こんな、ことでごまかそうなんて…っ。も、だまされないからぁっ」
「…泣くなよ。だましてなんかねぇから」
「うそつきっ、私のことだって利用する気なんでしょっ!」
「景依を利用なんてしない。景依のために周りを利用することはあってもな」
頬を次々ぬらしていく涙を、雷牙がキスで拭っていく。
顔中に降る温もりがやさしいから、ますます心がゆれて、たかぶる感情が涙に変わっていった。
「なんで…っ」
「景依との関係を守るために、俺にできることをした。浮気なんてしてないし、俺は本気で景依が好きだ」
「守る、ために…?」
ゆらゆらゆれる視界のなかで、オレンジ色の瞳がまっすぐに私を見つめる。



