監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。



 Gebot(ゲボート)の代表として、ということは、私と雷牙の関係がバレたわけじゃない…?

 ドキドキしつつ、辺春先生と雷牙のあいだ、机のよこに真波とならんで座る。

 すると、辺春先生は机の上に封の開いた封筒を置いた。




「108番。今朝あなた宛てに届いた手紙です。これはラブレターのようですね」


「ふぅん?そりゃあぜひ読みたいな」




 ラブレター!?

 バッと雷牙の顔を見ると、その顔はいつもどおりへらへらとしている。

 雷牙って、外に“女の子”がいるの…!?




「ところどころ隠語(いんご)を使っているようですが、これが脱獄の計画書であることは調査済みです」


「!」


「知らねぇなぁ、そんなの。俺の帰りを待ってるだれかが勝手に送ってきたんじゃねぇの」


「これには、“あなたに言われたものは用意した”と書かれているようですが?」