無表情で見下ろしながら、たんたんと言われて、一歩後ずさりそうになるのをこらえた。

 1年首席…ってことは、次期副会長候補…!?

 私、この子と1年、生徒会で一緒に仕事する可能性があるの…!?




「藤枝先輩と看守業務にあたれること、光栄に思います。なにとぞよろしくお願いします」




 紫色のおかっぱの髪をゆらして、頭を下げた鳩野さんをぱちぱちと、まばたきしながら見つめる。

 身長に圧倒されそうになったけど、後輩に慕われる気分というのはわるくない。

 私は自分のそでに入った銀色の線を見て、気を引き締めながら答えた。




「うん、よろしく」






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 6時40分。

 数フレーズの音楽が流れる。




「点検!」