「でもよ、調子がわるいのは景依(けい)もじゃねぇの?俺がいろいろこぼしたのにツッコんでこねぇし」


「えっ」




 そういえば、いろいろ問題発言をしてたような…!?

 かくし通すって決めたそばから怪しまれてるじゃん…!

 私は盛大にあせって、目を泳がせる。




「そ、それは…っ」


「熱でも出したか?」


「わっ!」




 ぐいっと腕を引かれて、ベッドの上にたおれた。

 私の体を受け止めたのは雷牙(らいが)の胸で、かぁっと赤面しながら、えりのなかに入ってくる手の感触に体を固くする。




「…まじで熱いな」


「ら、雷牙がさわるからっ!…あ、やっ、お…おさわりはしないんじゃなかったの!?」


「検温は別だろ」


「どこが検温っ!?」