ここは監獄学園。

 看守…刑務官を育てるGebot(ゲボート)科と。

 裁判で刑務所入りが決まった犯罪者…受刑者が所属するVerbrechen(フェアブレッヒェン)科の2学科によって成り立つ、全寮制の高校。


 凶悪犯が集まるこの監獄学園へと、新たにやってきたのは――……。




「番号、108。大門(だいもん)雷牙(らいが)だ。罪状は殺人。刑期は無期…末永くよろしくな」




 日本一のヤクザ、赤城(あかぎ)会会長の孫にして、大量殺人を犯した大罪人。




「けーい。俺、おまえに惚れた。落とすから覚悟しろ」




 迫ってくる108番に(ほだ)されたりなんてしない。

 なんて言ったって、私は男ぎらい。

 唯一認めている男性は、Gebot(ゲボート)首席の――。




藤枝(ふじえだ)。俺の嫁にならないか?」




 えっ、なんで財前(ざいぜん)先輩が私にプロポーズを!?




『わりぃ…逃げろ』


『――逃げねぇよ』




 108番が背負った秘密。

 運命の一手は私の手のなかに…?


 大波乱にもまれたって…私はくじけたりしない。

 禁断の恋が、いま、始まる――。