新 撰 組 終 末 記






 沖田氏とは、新撰組の一番隊組長 沖田総司のこと。



 その人の妾なのではないか、と言われている。



 これも、住職の人から聞いた。



 大体、幕末の話は 住職の人に仕込まれた。



『っ…!!う…ぁ…』



 急に頭が痛くなって、その場にうずくまる。



『あ゛っ…!…は…』



 息を吐くのを忘れてしまったように、吸うことしか出来ない。



 風が強く吹いて、木々の葉がざわついた。



『っっ…!!はっ…はっ…ん…』



 風がふと止むと、息苦しさから開放された。



『なに…これ…』



 私、どうしちゃったんだろう…。



 見たことのある景色、でも少し違う…気がする。



 というか、目の前にあったはずの墓が、ごっそりと跡形もなく消えて、見当たらない。



『…どういうこと…?』