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「えーーーー!?!?そそそ、そんな展開になってたの!?」


「き、綺良ちゃん声が大きいよ!」




お昼休み。


いつものように、綺良ちゃんと2人で中庭の古びたベンチに座りながらお弁当を広げて、私は昨日の出来事を話した。




綾人さんが放課後、学校まで来てくれて助けてくれたこと、そのあとパリメルへ連れて行ってくれたこと。

それからもちろん、思い切って彼に告白してしまったことも。




綺良ちゃんは私の話を聞きながら、甲高い声で何度も「えー!」と「何それー!」を繰り返した。



「里緒ってば以外にも大胆な子だったんだね!絶対に自分から告白とかしない子だと思ってた……!」


「それ、綾人さんにも同じこと言われたよ」



私だって、自分からあんなふうに告白したことなんて今まで一度もない。

多分、綾人さんじゃなかったらできなかった。