いつもよりも声に覇気があって、なぜか気合満々の(?)仁科さんにわたしは成す術もなく、「は、はい!」と頷いてしまったのだった。
一つの街を統率する皇帝に最も信頼を置かれる側近が、主に秘密裏でバースデーパーティーの計画を練る。
しかも、その主の彼女とともに。
それが後にどれだけの波乱を巻き起こすのか、真人と彩夏はまだ知らずにいた。
𓆸 𓆸
‐真人side‐
「真人、もうすぐあやちゃんと付き合って一か月記念日を迎えるんだけど、あやちゃんは何を贈れば喜んでくれるのかな」
「……っふ」
「何、今笑うとこあった?」
顔を顰めて睨む主人に、真人は心の中で苦笑する。
彼氏彼女そろって俺に同じ相談を持ち込めてくるとは……。
「いえ、何でもないですよ。しかし、……そうですね、私にも七瀬様が喜ばれる品は分かりませんが、きっと七瀬様は飛鳥馬様からの贈り物でしたら何でも喜ばれると思いますよ」
そう答えると、飛鳥馬様のお顔は先程よりもっと険しい顔つきになる。
「……そんなの知ってる。おれが知りたいのはもっと具体的なことなんだけど」
「それは私に訊かれましてもどうしようもありません。それに、七瀬様のことでしたら私よりも飛鳥馬様の方がお詳しいのでは?」
「っは、真人、生意気だね」



