っわあ〜〜〜!!
言っちゃったよ、仁科さん、どう思っただろう。
突然夜遅くに電話してきた女が、自分一人では無理だから手伝ってほしいだなんて、絶対身勝手でわがままだって思われちゃったよね……。
わたしは言えたという安心感と、自分自身への情けなさでうなだれてしまう。
電話口からは数秒音が何もしなかった。
わたしが不安な気持ちを抱いたのとほぼ同時に、仁科さんの声がまた耳元で響いた。
《かしこまりました。本当は飛鳥馬様の知らぬところで隠して物事を行うことはご法度なのですが……仕方がありません。七瀬様からのご要望ですからね》
そう苦笑をこぼしながら仁科さんは言った。
電話口の向こう側で微笑をたたえている光景が見なくても脳裏に浮かぶ。
も、もしかしたらわたし、いやもしかしなくても、麗仁くんの側近である仁科さんに、とんでもないことを頼んでしまった───!!?
「っわ、え、え!?そ、それなら大丈──」
ヒュッと息を吸い込み、顔がみるみるうちに青白く染まっていくのが分かる。
今すぐに頼み事を取り消そうとした。
けれど。
《明日の午後2時、こちらの場所へお越しください。さっそく作戦会議といたしましょう!!》



