おれはぽつりと今までの不満を一粒溢れさせた。
それは1度だけじゃなく、大きなものとなっておれの中から姿を露わにする。
『……ほんと、いい加減にしろよ。おれの意見を全く聞かないのは、おれがまだ未成年だからか? お前らはこの街を本当の意味で守ろうとしていないだろ。お前らの力でこの街を支配できていると思うな。そこらへんは全部おれがやってる。おれがこの街の皇帝だろうが」
低く、うだるような声。
喉元が熱く、自分が興奮状態にあることを知る。
両親はそんなおれを見て眉をひそめた。
『何を言っているんだ、麗仁。俺はお前をそんな不躾な人間に育てた覚えはない」
……っは?
今こいつ、何て言った? おれのことを育てたって言ったのか?
そんなことはすべて世話係や教育係の奴らに任せて、幼いおれを放任して自分は娯楽施設に入り浸ってばかりいたのに?
──ふざけんな。
『……今更父親面するなんて、ほんと、反吐が出る』
『っ、あぁ゙? 貴様、さっきから無礼にも程があるぞ』
父親はカンカンにお怒りのようだ。
その証拠にこめかみ辺りに血管が浮き出ている。
『それは親父の方じゃねぇか。どうしたらそうしていられる? おれとお前は他人と同等の関係しか築いてこなかったろ』
『……っ、』
『努力もしない人間が、やすやすと理想論語ってんな。──ほんと、昔からあんたにはがっかりだよ』
おれは長年の拘束から解き放たれたかった。
その解放される日が、今だと思ったから、これからは好き勝手することにした。



