𓆸 𓆸


今日はあやちゃんとはじめてのデートに出かける。


夜の街しか出歩かないおれがようやくあやちゃんとデートに行ける理由。

それは、この街の中心都市で開催される『夏祭り』にある。


ちなみに、皇神居のあるこの街が東ノ街の中心都市だ。


「あやちゃん、それかわいいね」


そんな言葉じゃ足りないくらい、おれの目の前にいるあやちゃんはかわいい。


抱きしめたくて、今すぐキスして押し倒したい。


ぐちゃぐちゃにして、頭の中おれしか考えられないようになるくらい甘やかして、いずれはあやちゃんと繋がりたいと思ってる。


けど、そんな汚い下心見え見えの男心はしっかりと隠して、心の奥深くにしまってある。


この欲望がいつ、おれの中から獣のように頭をもたげて出てくるか分からない。