途端に麗仁くんの熱が侵入してくる。
口内を容赦なく刺激するそれには、甘い毒のようなものが入っているようだ。
「んう、りと、くん……っ激しい、よお」
体中が麻痺してしまったかのように動かない。
麗仁くんの舌と私の舌が交わり、さらに深く唇を押し付けられれば、両足の力が抜けてその場に立っていられなくなる。
崩れ落ちるその直前、物凄い力で壁に背中を押し付けられて、股間に麗仁くんの足が入ってきた。
そのおかげで、わたしは床に崩れ落ちることはなかったのだけど……。
「……っ、!!」
なにこれ、恥ずかしすぎる。
「あやちゃん、おれとのキス、そんなに気持ちよかったの?」
わたしをからかって、愉しんでいるようにしか聞こえない。
余裕のあるその声に、ある種の悔しさが押し寄せる。
麗仁くんは常に、わたしの上にいる。
わたしだけが乱れているこの状況が恥ずかしくて、穴があったら入りたい、そんな気持ちに襲われた。



