良かれと思ってした行動が、相手にとっては嬉しくない結果に繋がってしまうことがある。
今のわたしはまさにそんな状況に陥ってしまっているように思う。
考えたら考えるほど、心は底のない闇の中へと落ちてしまう。
「なに、……そういうこと? え、俺のために内緒にしてくれてた、の……」
落ち込んでいたわたしの耳に、麗仁くんの驚いた声が入ってきた。
逸らしていた目線を再び麗仁くんに向けた、その瞬間。
「……っ!?」
──麗仁くんの長い腕が、わたしの全部を包み込むように抱きしめた。
腰に回された腕には力が込められていて、少し苦しいくらい。
「り、りとくん……っ? 急にどうした、…っんん」
喋る隙を与えまいと、強引に唇を塞がれる。
熱く、深く、ついばむようなキス。
腰をぐっと強く引き寄せられて、さらに深く重なる互いの唇。
麗仁くんの舌がわたしに口を開けるように促し、抵抗なんてできないままに酸素を求めて口を開いた。



