ああ、どうしよう……っ。
美結ちゃんが着たら可愛く目に映るメイド服が、わたしが着たら地雷系に変化してしまっている気がする。
そもそもな話、わたしがメイド役を引き受けなかったら良かった話なんだけど……。
だけど、他人からのお願いを断れない性格のわたしからしたら、それは至難の業で、引き受ける以外どうしようもできなかったのだ。
「……はぁ〜、さっきからぶつぶつと何言ってるのよ。彩夏、あなたはいい加減自分の可愛さを自覚しなさい! いつまで自分に自信を持てないままでいる気!? 美結、そろそろ怒っちゃうよ」
「み、美結ちゃん……?」
「大体ね、彩夏はほんっとうに無自覚すぎ。彩夏に自信がないのは一体何が原因なのよ……」
怒ったり、悩んだりと表情の変化が忙しい美結ちゃん。
でも、そうさせてしまっているのはわたしのせいなんだということだけは分かる気がする。
「み、美結ちゃん……ごめん、わたし、」
───この姿を麗仁くんに見られるのだと思うと、やっぱり自信が持てなくて。
このことを美結ちゃんに伝えられたら、どんなに心が楽になるだろう。



