ゆっくりとわたしの方へ顔を向けた美結ちゃんは、わなわなと唇を震わせて、
「うわぁ〜〜っん、あやがーー! こんな展開アリ!? 私明日死ぬの!?」
だばだばと大量の涙を流し始める。
今日の美結ちゃん、色々とネジが外れてしまっているような……?
その背中を撫でながら、やや失礼なことを思う。
「美結ちゃんとにかく落ち着いて〜…っ。ほら、みんな見てるから!」
講堂で1人号泣する美結ちゃんに、好奇の視線が寄せられる。
そうなれば必然的に隣にいるわたしも注目されてしまうわけで……。
そういうのが苦手なわたしは早くこの場を去りたくて仕方がなかった。
ようやく美結ちゃんが夢から現実世界に戻って来てくれて、もう既に沢山の人が退場した講堂を遅れて出た。
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「……美結ちゃん、落ち着いた?」
「………、うん。ようやく現実に戻ってきた」
「それは良かった」
若干放心状態の美結ちゃんの隣で、ほっと胸をなでおろす。



