美結ちゃんは両手で拳を作って、わたしに足りなかった勇気と自信を与えてくれた。
本当に、大切で大事な親友。
……いつか、麗仁くんのことも美結ちゃんには話せたら良いなって、そんなことを思った。
𓆸 𓆸
「皆さん、おはようございます。本日は待ちに待った文化祭がやって来ました。そして、今年の文化祭は昨年度までとはまた違う新しい形を取り入れることに決定いたしました。
交流会後、アンケートの集計を行った結果、良いご意見が多く寄せられたので、今年はご令嬢ご令息方と一般生徒合同での文化祭の決行となります。
外来客の入場は今までに引き続き認可しますので、皆さん今日は存分に楽しんで、良い思い出づくりの場としてください。それでは、文化祭の開会を終了します」
西条理事長が簡潔にそう言い放った後、講堂中に歓声が湧いた。
わたしの隣の席に座る美結ちゃんは、気を失うんじゃないかと心配になるほど興奮している。
「きゃーーーっ!!! すごいすごいっ、これ夢!? 夢だよね彩夏っ!?」
「ち、違うと思うよ〜〜。ここ現実だから、早く戻ってきてよ美結ちゃ〜〜ん」
美結ちゃんの肩を揺する。



