「もうお風呂もはいったし歯磨きもしたんだし、寝ようね」
「……あやちゃんがいっしょに寝てくれるなら言うこと聞くよ?」
そう言って上目遣いであやちゃんを見上げた。
この角度でねだるおれにあやちゃんが弱いことくらい、当の昔に知り尽くしている。
「…っ、もう、おねだりが上手なんだから! わかった、麗仁くんと寝るよ」
あやちゃんの膝枕も気持ちよかったけど、2人一緒に入って眠るベッドも悪くない。
ソファから降りたおれが突然あやちゃんをお姫様抱っこするカタチでベッドまで運んだせいか、隣で目を瞑るあやちゃんはむすーっとしたふてくされた顔をしてる。
「……かわいい、」
「……からかわないでよ。麗仁くん、眠いんじゃなかったの?」
「眠いから早くベッドに行きたくて、あやちゃんを抱っこしたの」
「…っ普通の抱っこじゃなかった!! あれはお姫さま───」
あやちゃんがそう言い終わるうちに、そっと肩に手を回してぐっと引き寄せ、そのかわいい唇を塞いだ。



