「麗仁くん……、ごめんね。いくらサプライズを秘密にしたいからって、麗仁くんに知らせないまま男の人と会うのは良くないことだった。ごめん──」
「あーあ……かっこ悪、おれ」
麗仁君の目が、ぐらりと揺れた。
そして深くうなだれて、わたしに寄りかかってきた。
わたしはとっさに麗仁くんの体を受け止め、その大きな背中に腕を回す。
「りと、くん……?」
「もー心底自分が嫌になる……余裕なさすぎて無理」
麗仁くんはわたしの首筋に顔を埋め、もごもごと何かを口にしている。
「ごめんね、わたし、麗仁くんの気持ちをよく考えられていなかった……ごめ──」
「もう、謝らないで」
麗仁くんはそう言ってわたしの唇にキスを落とした。
それから何度も何度も、違う角度から甘く熱いくちびるが落とされる。
逃げようとしたら引き寄せられて、どんどんどんどん、息のできない底なし沼に引きずり込まれるように、深くなっていくキス。
「んっ……ぁ、や」
「あやちゃん、好きだよ。大好き」
キスの合間に振ってくる愛の猛攻に耐えられそうになくなった時、ピタリとキスの雨がやんだ。



