とりあえず、このことなら大丈夫だ。
「そうかぁ。僕ね、いとが何か悩んでるんじゃないかって思ってたの。話してくれてありがとうね。
ん〜、そうだなぁ……僕はわがままじゃないと思うな。それは進もわかってると思う。
それに、進は一度振られたくらいでヘコ垂れる男じゃないよ。
リハビリって、本当に辛いんだよ。痛いし、辛いし、目に見える結果はなかなか出ないから。進の場合は特にね。逃げたくなるのは当たり前だと僕は思うけど、進は頑張ってる。振られただけでヘコ垂れるようなメンタルだったらリハビリなんて絶対来ないし、部活だって辞めてると思うよ。
だから、進のことはそんなに心配しなくて大丈夫。僕が保証する。」
「ほんとう、?」
「うん。たぶんね、進は諦めてないよ。」
「それは、進くんも言ってた。」
「でしょ?だから、いとの言葉はわがままじゃないし、間違いでもない。逆に好きでもないのに付き合うのはそれこそ相手を傷つけるからね。」
僕の話に納得してくれたのか、「わかった」と頷いていた。
あぁ、やっぱり、こんなにも純粋で純白な子を手放せるわけがないだろう。
大人げないけど、進のことを患者としても、いとの友達としても知っているからこそ、渡したくない。それくらい、進はいい子でいい男だ。
「お風呂、入ってくる」
「うん、行ってらっしゃい。」
一緒に部屋を出て、いとを風呂へ見送ったあと診察の準備をする。
”家でお医者さんにならないで”なんて、久しぶりに言われた。ここで信頼関係を崩す訳にもいかないし、診察は兄ちゃんに任せる。
「俺はいつでもいいよ。絃ちゃんに合わせる」
「僕がいるとまた嫌がっちゃうかもね。部屋にいるから、終わったら教えて」
「わかった。それと、健診。いつにする?」
「うーん、本当は今週中に行きたいけど……本人は嫌がりそうだからね。テストも来週で終わるし、終わったら夏休みだから、テストの最終日にする予定」
「来週か……わかった。悠いつまで休むんだっけ?」
「今月いっぱいだよ。いとに一週間とか言ったんでしょ?」
「まじか……そう、間違えて教えちゃってたか」
「適当に誤魔化すから大丈夫だよ。どうせ諸々の手続きとか行かなきゃだし。」
「そうかぁ。僕ね、いとが何か悩んでるんじゃないかって思ってたの。話してくれてありがとうね。
ん〜、そうだなぁ……僕はわがままじゃないと思うな。それは進もわかってると思う。
それに、進は一度振られたくらいでヘコ垂れる男じゃないよ。
リハビリって、本当に辛いんだよ。痛いし、辛いし、目に見える結果はなかなか出ないから。進の場合は特にね。逃げたくなるのは当たり前だと僕は思うけど、進は頑張ってる。振られただけでヘコ垂れるようなメンタルだったらリハビリなんて絶対来ないし、部活だって辞めてると思うよ。
だから、進のことはそんなに心配しなくて大丈夫。僕が保証する。」
「ほんとう、?」
「うん。たぶんね、進は諦めてないよ。」
「それは、進くんも言ってた。」
「でしょ?だから、いとの言葉はわがままじゃないし、間違いでもない。逆に好きでもないのに付き合うのはそれこそ相手を傷つけるからね。」
僕の話に納得してくれたのか、「わかった」と頷いていた。
あぁ、やっぱり、こんなにも純粋で純白な子を手放せるわけがないだろう。
大人げないけど、進のことを患者としても、いとの友達としても知っているからこそ、渡したくない。それくらい、進はいい子でいい男だ。
「お風呂、入ってくる」
「うん、行ってらっしゃい。」
一緒に部屋を出て、いとを風呂へ見送ったあと診察の準備をする。
”家でお医者さんにならないで”なんて、久しぶりに言われた。ここで信頼関係を崩す訳にもいかないし、診察は兄ちゃんに任せる。
「俺はいつでもいいよ。絃ちゃんに合わせる」
「僕がいるとまた嫌がっちゃうかもね。部屋にいるから、終わったら教えて」
「わかった。それと、健診。いつにする?」
「うーん、本当は今週中に行きたいけど……本人は嫌がりそうだからね。テストも来週で終わるし、終わったら夏休みだから、テストの最終日にする予定」
「来週か……わかった。悠いつまで休むんだっけ?」
「今月いっぱいだよ。いとに一週間とか言ったんでしょ?」
「まじか……そう、間違えて教えちゃってたか」
「適当に誤魔化すから大丈夫だよ。どうせ諸々の手続きとか行かなきゃだし。」


