風呂に入って髪を乾かし、そのままの足でいとの部屋に向かった。
―トントントン
「いと、入るよ」
鍵はかけられていなくて、いとはベッドの上で座っていた。
「悠……」
「うん。気持ち悪いの治まった?」
「うん。大丈夫。………お風呂、入ったの?」
「そうだよ。隣座っていい?」
「うん」
まずは、ゆっくり。
いとが話し始めるまで、慌てちゃダメだ。
って、毎回意識してるけど、教えてくれるかは別。
「……さっき、律先生に聞いたよ」
「うん?何を?」
「悠、一週間くらいお休みなんでしょ?出張、大変だったから」
「うん、そうだよ。お休みは少し長いんだ」
「………あのね、」
「うん」
「この前さ、進くんのこと、話したでしょ?」
「うん。聞いたよ。」
「それで、今日ね、」
―今日ね、この前の返事、してきたの。
進くんが私に思う「好き」と、私が進くんに思う「好き」は、違うと思うの。でも、仲良く、友達でいたいの。って。
進くん、今日はリハビリって言って帰っちゃったんだけど、そのときの顔、悲しそうで、申し訳なくて、やっぱり間違ってたのかな?私のわがままかな?
いとが悩んでいたのはこのことか。
てっきり体調が優れなくてどうやって病院から逃げようか、的なことを考えているのかと思っていた。夜星先生も心配してたし。
にしても、振ったのか。あの時から何も話さないから少し気になっていた。
―トントントン
「いと、入るよ」
鍵はかけられていなくて、いとはベッドの上で座っていた。
「悠……」
「うん。気持ち悪いの治まった?」
「うん。大丈夫。………お風呂、入ったの?」
「そうだよ。隣座っていい?」
「うん」
まずは、ゆっくり。
いとが話し始めるまで、慌てちゃダメだ。
って、毎回意識してるけど、教えてくれるかは別。
「……さっき、律先生に聞いたよ」
「うん?何を?」
「悠、一週間くらいお休みなんでしょ?出張、大変だったから」
「うん、そうだよ。お休みは少し長いんだ」
「………あのね、」
「うん」
「この前さ、進くんのこと、話したでしょ?」
「うん。聞いたよ。」
「それで、今日ね、」
―今日ね、この前の返事、してきたの。
進くんが私に思う「好き」と、私が進くんに思う「好き」は、違うと思うの。でも、仲良く、友達でいたいの。って。
進くん、今日はリハビリって言って帰っちゃったんだけど、そのときの顔、悲しそうで、申し訳なくて、やっぱり間違ってたのかな?私のわがままかな?
いとが悩んでいたのはこのことか。
てっきり体調が優れなくてどうやって病院から逃げようか、的なことを考えているのかと思っていた。夜星先生も心配してたし。
にしても、振ったのか。あの時から何も話さないから少し気になっていた。


