悠久の絃 2

夏を感じるじめった空気と虫の声。

私の歩く速さに合わせて進くんも歩いてくれる。

部活も勉強もリハビリも頑張っている進くんは、せっかくのオフだったのに私と一緒でよかったのかな。


「ねえ、」
「あ、あのさ!」



「あ、進くん、いいよ。何?」


「あのさ、ちょっとそこの公園で話さない?」


「いいよ。行こう」



そこは公園と呼ぶには味気なく、心許ない街灯がチカチカと灯りを揺らしていた。



ベンチに腰かけ、進くんは私の隣に座った。




話そうって言ってくれたのは進くんなのに、いつまでも、話しそうにない。

揃えられた芝生の虫たちの声を聞きながら、進くんが話し始めるまで、ゆっくり、待っていた。



なぜだか異様にドキドキする。

この光景、ドラマや本の中で見たことがある。もしかして……