悠久の絃 2

キーンコーンカーンコーン



「おはよ!絃!久しぶり!!」


「小麦!おはよ!!」


「もう元気なの?」


「うん!ちゃんと先生たちの許可もあるから」


「良かった!またうち来て新作食べてよ!夏用の考えてみたんだ!」


「行くー!」




小麦とわちゃわちゃ話しながら教室へ行くと、クラスメートが集まってくれた。

久しぶり〜、元気だよ、とみんなと話していると、その女子たちの後ろからにゅっと大きな人影が現れた。



「絃ちゃん!久しぶり!」


「進くん!久しぶり。」


わたしが進くんに挨拶をすると、みんなニタニタしながら席に着いてしまった。


「あ、あのさ!明後日の放課後、一緒に勉強しない?」


「うん、いいよ。部活オフなの?」


「そう!駅前に新しいカフェできてたんだ。パンケーキが美味しいんだって」


「パンケーキ…!!行く!」



楽しみだね、って私が言うと、進くんは笑顔でそうだねって返してくれた。




「HR始めるぞー席着けー」


先生が入ってきて、進くんは席に戻っちゃった。

「今日の予定は―――」




HRが終わり、授業が始まった。

病院で勉強していたところは少し予習も入っていたみたいで授業は少し余裕がある。


テストはもうすぐだし、気が抜けないなぁ。