律「そうかぁ。絃ちゃん、いつ夕飯食べたの?何食べた?昼は?」


「えっ…えっと、、」


広持「絃、嘘つかないよ。」


「嘘じゃない!!」


広持「じゃあ何食べたの?うん?絃、嘘つけないんだから無理しないの」


上宮「まあまあ、今起きたばっかだもんな。先に風呂はいってくるか?律の診察もあるもんな」



絃ちゃんは一己の言葉に少しふくれっ面をしつつ、風呂場に向かっていった。

あんなに目を泳がせるって、寝起きにしても嘘が下手すぎる……


「大祐、言い過ぎ。寝起きで食欲無いだけだろ」


「まあそれだけならいいんだけどねぇ」



風呂から出てきた絃ちゃんは結局食欲無し。

カルテにあった『一度食事を抜くとしばらくその癖が抜けない』という一文を思い出して思わず苦笑が漏れる。


かろうじてサラダは食べてくれたので今日は合格点としよう。


「うん、じゃあデザートにしようか。」



流石は女の子。甘いものは別腹らしく、ケーキをよく吟味して食べ切っていた。


ケーキで機嫌を持ち直してくれたのか俺の診察も嫌がることなくスムーズに終了。

明日は学校に行きたいと言うので早めに寝かせて俺達の宴会が始まった。