夜星「うーん……」
律「樹?どうした?」
夜星「律先生。絃ちゃんのことなんですけど」
律「うん」
夜星「術後経過は問題ないんですけど、ちょっと心配で」
このまま退院させてもすぐに戻ってくる予感がする、と。
でも約束の二週間はあと二日で来てしまう。どうすれば良いのか分からない。
珍しく眉を寄せている理由はそういうことだったのか。
夜星「数値的には大丈夫なんですけどね」
律「まあ俺もしばらくここで働くしな。絃ちゃんを見てやれるのがいないってことか」
夜星「悠くんのこともありますし、すぐに対応してあげるには傍で見ていることが一番かと」
でもそれだと約束を破ることになるからなぁ…と樹はさらに頭を抱える。
俺自身、絃ちゃんの退院早々に当直がある。
実家……は無理だよな。母さんはいるけど気遣ってストレスになるよな。
絢杜や瑛杜はどうだと思ったけど、同じ小児科でこんなバタバタしてたら当然無理だし。
夜星「この件はもう少し考えて明日には案を出します。夕方の回診行って来ますね。」
律先生も研修医たちが待ってるので行ってくださいね、と樹の視線は後ろをさし、医局を出て行った。
振り返ると初々しい研修医たちが気まずそうに視線を送っていた。
今朝挨拶をしたばかりだからだろう。
突然の指導医変更と絃ちゃんのアブレーションでバタバタしていたからな。
律「ごめんね、回診行こうか」
律「樹?どうした?」
夜星「律先生。絃ちゃんのことなんですけど」
律「うん」
夜星「術後経過は問題ないんですけど、ちょっと心配で」
このまま退院させてもすぐに戻ってくる予感がする、と。
でも約束の二週間はあと二日で来てしまう。どうすれば良いのか分からない。
珍しく眉を寄せている理由はそういうことだったのか。
夜星「数値的には大丈夫なんですけどね」
律「まあ俺もしばらくここで働くしな。絃ちゃんを見てやれるのがいないってことか」
夜星「悠くんのこともありますし、すぐに対応してあげるには傍で見ていることが一番かと」
でもそれだと約束を破ることになるからなぁ…と樹はさらに頭を抱える。
俺自身、絃ちゃんの退院早々に当直がある。
実家……は無理だよな。母さんはいるけど気遣ってストレスになるよな。
絢杜や瑛杜はどうだと思ったけど、同じ小児科でこんなバタバタしてたら当然無理だし。
夜星「この件はもう少し考えて明日には案を出します。夕方の回診行って来ますね。」
律先生も研修医たちが待ってるので行ってくださいね、と樹の視線は後ろをさし、医局を出て行った。
振り返ると初々しい研修医たちが気まずそうに視線を送っていた。
今朝挨拶をしたばかりだからだろう。
突然の指導医変更と絃ちゃんのアブレーションでバタバタしていたからな。
律「ごめんね、回診行こうか」


