―数時間後


「〜〜っ、!うぅ、、痛いぃ」



ぼんやりとした意識がはっきりしたのは痛みのせいだった。

足が痛い。心臓のドクドクに合わせて痛みが走る。


痛い。ずっとズキズキ、ドクドクする。





律「絃ちゃん目覚めたかな。足痛い?」


コクコク


律「痛み止め入れるね。手術はもう終わってるからね。よく頑張りました。」



律先生は点滴を弄って、私の頭を撫でてくれた。

やっぱり、悠はいないんだ。



律「んー?痛み止め入れたからそろそろ効いてくるよ。泣かないで、苦しくなるよ」



違うよ。痛いのも、そうなんだけど、違う。


でも、言いたいことを言う前に痛み止めが効いてきてまたウトウトして、律先生の手によって視界が暗くなった。


律「まだ寝てて。もう少しね」