ようやく終わったと思えば、騒ぎを聞き付けた小児科医局長の入島と院長の広持が休憩室前で待機していて、第二回戦が始まった。



広持「まあ、唯弦にさんざん絞られたみたいだから俺からは一つだけ。感情的になるな。
今回であれば「怒り」。律はひとつの感情に振り回されすぎ。大人になれ」



入島「私からは謝罪だよ。本当に申し訳ない。悠先生に負荷をかけすぎてしまった。」



律「入島先生！謝らないでください。入島先生は悠に期待して色々やらせていたのでしょう？なのに自分で助けを求めなかった悠に問題があるんです。
とりあえず悠が復帰するまでは俺もあっちの休みを取りました。悠の仕事、研修医の指導や通常業務は俺が引き継ぎます。なので、悠のこと、見捨てないでやってください。お願いします」



悠の分の仕事は律が取り持つ、まずはアブレーションを成功させる、ということでひとまずこの場は落ち着いた。