―in 小児科医局―


夜星「まったく!どうしてくれるんですか、律先生!子供たち全っ然泣き止まなかったんですよ!?」



瀬堂「こっちもですよ。悠くんのこと散々叱りつけて、ナースたちも他の患者さんも怒号のせいで怖がったり不安になってたりするんですよ。
それに加えて悠くんも泣き出して発作は治まらないし。赤城先生と二人でやっと今落ち着かせたんですからね。わかってます?」



律「あ、、いや、ごめん。そこまで大事になると思ってなくて、、」



瀬堂「だいたいね、律先生が来る前に僕と椎名先生で反省させたんです。それなのにあんな大声で詰められて、悠くん可哀想でしたよ。」



律「悠は、その、、今回はたまたま俺が帰国して絃ちゃんも面倒見れるけど、俺がいなかったらって考えたら、その、、どうするんだって、感じのことを話したんだけど、、」



瀬堂「それは僕からさんざん話しました。自己管理ができていなかったのも椎名先生がきっちり話してましたし。」




何気に一番怒らせてはいけないのは唯弦である。

静かな怒りは収まるのに時間がかかる。それに耐えなければ火に油を注ぐことになりかねない。

今は、ひたすら聞き入れるしかない。