悠久の絃 2

〜悠side〜


「ふぅ、、はぁ、、げほっ、けほっけほっ、、、ひゅぅ、っ、けほっこほっ」


止まんない。嘘。やだ。息、苦し、、




当直を終えて家に帰ってきた。そのまま流れるようにシャワーを浴びて、着替えているとき。油断した。


近いうちに受診しろと椎名に言われていたのを仕事を理由にスルーして、体が限界を迎えている。


「げほっ、げほっ、、こほっ、ぜぇ、ひゅぅっ、」


薬、、、薬、。

リリーバーの残はとっくにゼロ。


頭を回して、必死に家にある薬を思い出す。

あったっけ。



あ、、あそこ。


フラフラな体にムチを打ち、俺の仕事部屋に入った。
以前いとのために院内処方したのが残っているはず。

、、あった。



機械に薬をセットして、霧状になった薬を縋るように吸い込む。
やっとまともに息が吸えた。